“分外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんぐわい60.0%
ぶんがい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人が会合すれば、いつも尊王攘夷の事を談じて慷慨かうがいし、所謂いはゆる万機一新の朝廷の措置に、やゝもすれば因循の形迹けいせきあらはれ、外国人が分外ぶんぐわいの尊敬を受けるのをあきたらぬことに思つた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
自分が東京に居て台所に働く事をあたかも書斎に働くと等しく楽しい事にして居たのは、これ分外ぶんぐわいの時間を費さず、適当な時間をもつて簡潔に処理する習慣を養つたからであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かく分外ぶんがい奢侈しゃし札差ふださしまたは御用達ごようたし商人の輩に多しといえり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
分外ぶんがいの敬意を払わなければならなかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)