おほ)” の例文
旅人が馬を水城みずき(貯水池の大きな堤)にめて、皆と別を惜しんだ時に、児島は、「おほならばむをかしこみと振りたき袖をしぬびてあるかも」(巻六・九六五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おほならばかもかもせむを畏みと振りたき袖を忍びてあるも
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)
おほならばかもかもむをかしこみと振りたき袖をしぬびてあるかも」(巻六・九六五)、「高山のみね行く鹿ししの友を多み袖振らず来つ忘ると念ふな」(巻十一・二四九三)などである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
丈夫ますらをの行くとふ道ぞおほろかにおもひてくな丈夫ますらをとも 〔巻六・九七四〕 聖武天皇
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)