“凡物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼんぶつ60.0%
ただもの40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡物ぼんぶつでないと打ち込んでいた。従って、彼と君侯のあいだに挟まって、困った当座は、腹も立ったが、数日経つと
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『わしに似れば、大したものだが、おそらく、これから浪人が何年つづくか知らんが、これで、凡物ぼんぶつができあがると大野家も、まあ、わしの代で峠じゃろうて』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おっ開いて、ただ一ト蹴散らしと出て行った。ところが、まったく勝手が違った。こんどの討手の大将は凡物ただものではねえ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
果たしてこの猫背の老僧は凡物ただものでなかったのである。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)