“ぼんぶつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
凡物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡物ぼんぶつでないと打ち込んでいた。従って、彼と君侯のあいだに挟まって、困った当座は、腹も立ったが、数日経つと
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『わしに似れば、大したものだが、おそらく、これから浪人が何年つづくか知らんが、これで、凡物ぼんぶつができあがると大野家も、まあ、わしの代で峠じゃろうて』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、早くから卓見をもって、ひとり信長に働きかけて来た黒田官兵衛というものは、けだしそれだけでも凡物ぼんぶつではない。よほど傑出けっしゅつしていた具眼者といっていい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)