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凄文句
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すごもんく
ふりがな文庫
“
凄文句
(
すごもんく
)” の例文
大した
凄文句
(
すごもんく
)
も切り出し得ずにコソコソと退散して行くこの男の後ろ姿を、蒼茫と暮れてゆく夕の町の建物の遥か下の方に眺めながら
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
縛りつけ、
凄文句
(
すごもんく
)
をならべていましたが、どうしても、女が素直な返辞をしないために、腕ずくで従がわせようとしているのでした
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凄文句
(
すごもんく
)
や身にしませる歌などを書いて、思い出してもらえる材料にそれを残して、遠い郊外とか、まったく世間と離れた海岸とかへ行ってしまいます。
源氏物語:02 帚木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
それがあたりを
憚
(
はばか
)
りつつ
凄文句
(
すごもんく
)
を叩きつけ合う。時々声高になって言葉に火花が散るとき、かれ袋探偵の酔払った耳底に、その文句の一節が切れ切れにとびこむ……
暗号の役割:烏啼天駆シリーズ・4
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ひとの話ならつけ易いつてことがわかつたよ。だが、たいていの奴なら、わしの
凄文句
(
すごもんく
)
で顫えあがるんだが、この貧乏絵かきばかりは、歯が立たねえんだから、あきれるよ」
この握りめし
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
まず、いきなり
錨
(
いかり
)
をザンブと投げこんで、
横
(
おう
)
が
薄刃
(
うすば
)
のだんびらを持ち出す。——
凄文句
(
すごもんく
)
よろしくならべて、約束の
駄賃
(
だちん
)
以上な客の懐中物をせびるのだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつも、捨て
台詞
(
ぜりふ
)
と
凄文句
(
すごもんく
)
は、弱者のてれかくしと極まっている、そこで雲を
霞
(
かすみ
)
という文字どおりに、二人は一散に逃げ出しました。——逃げるに逃げいい武蔵野の原を。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なまなか光り物を抜いたり
月並
(
つきなみ
)
な
凄文句
(
すごもんく
)
をならべないだけに、かえって底気味の悪いことは、倍で、さすが気の強い当世の
蓮
(
はす
)
ッ
葉
(
ぱ
)
らしい紫頭巾の娘も、糸の切れた
操
(
あやつり
)
のように
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんな、
凄文句
(
すごもんく
)
も、言い捨てて行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凄
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“凄”で始まる語句
凄
凄惨
凄味
凄愴
凄艶
凄気
凄腕
凄然
凄婉
凄絶