再三さいさん)” の例文
あいちやんは、ねえさんとどてうへにもすわつかれ、そのうへることはなし、所在しよざいなさにれず、再三さいさんねえさんのんでる書物ほんのぞいてましたが、もなければ會話はなしもありませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
父は前にりて拒絶したので、彼女は再三さいさん押問答の末ついに激怒したのであった。
活動写真 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
長い旅のあいだ再三さいさんわたしは、アーサやその母親や白鳥号のことを考えて足が進まないことがあった。きたならしい村にはいると、わたしはあのきれいな小舟こぶねの船室をどんなに思い出したろう。