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允許
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いんきょ
ふりがな文庫
“
允許
(
いんきょ
)” の例文
関守氏の提案はことごとく嘉納せられて、女王はその財産の若干をこれに向って支出することを
厭
(
いと
)
わない
允許
(
いんきょ
)
を与えました。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そちこれなる
紺屋
(
こうや
)
たれさまのご
允許
(
いんきょ
)
受けて営みおるかッ、加賀宰相のお許し受けたと申すかッ。
不遜
(
ふそん
)
なこと申すと、江戸まえの吟味が飛んでまいるぞッ
右門捕物帖:28 お蘭しごきの秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
それも本社の
允許
(
いんきょ
)
を受くることを必要とし、かつ事触の名を改めて、
御師
(
おし
)
と
謂
(
い
)
うことにしたとある。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
で国王の
允許
(
いんきょ
)
をもって、コルボー氏は名前に濁点を付してゴルボーと名乗ることができた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
その間に心敬・一条兼良・太田道灌ら相ついで世を去り、宗祇は連歌界の第一人者となって、長享二年(六十八歳)花の本の宗匠を
允許
(
いんきょ
)
され、北野神社連歌会所の
奉行
(
ぶぎょう
)
となった。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
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しかしながら、徳川時代においては一般に陰陽の道を行く末流のものは、たいてい安倍氏なる土御門家によって
允許
(
いんきょ
)
を受け、祈祷卜筮などをもって世渡りの方便としていたものであった。
俗法師考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
訳してこれを鬼神とも称すべきか。とにかく、この一種の力が、たとえ自分の欲することでも、これを行為に
顕
(
あら
)
わさんとする場合には、
予
(
あらかじ
)
めこの鬼神に伺いを立てて、
允許
(
いんきょ
)
を受けることにしていた。
ソクラテス
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
はりつけ以上の極刑、たとえば
鋸刑
(
のこぎりけい
)
などは、会津藩ではそれをおこなう権限がなかった。磔刑そのものも、尾紀水御三家をのぞいては、そのつど幕府の
允許
(
いんきょ
)
を得たうえで、はじめて行い得たのである。
せいばい
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
案外
無雑作
(
むぞうさ
)
に
允許
(
いんきょ
)
を与えられたものですから、お絹がまた喜びました。この秘法は、授けるまでに人を吟味し、信心を試験することがかなり厳しいと聞いていたのに——
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
允許
(
いんきょ
)
を与え、祈祷書や教区内の教理問答や日課祈祷書など教理に関するいっさいの書物を調べ、教書を書き、説教を認可し、司祭らと村長らとの間を疎通させ、国家へ施政上の通信をなし
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
武家時代における農民が単に名のみを以て呼ばれ、特に領主から苗字帯刀の
允許
(
いんきょ
)
を得たものでなかったなれば、その姓氏を公称する事の出来なかった所以は主としてここにあると解せられる。
間人考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
“允許”の意味
《名詞》
允 許(いんきょ)
認めて許すこと。許可。
(出典:Wiktionary)
允
漢検準1級
部首:⼉
4画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“允”で始まる語句
允
允可
允成
允炆
允恭
允恭天皇
允善
允熥
允当
允凞