そなは)” の例文
フイレンチエはその自然の美しき、その畫廊のそなはれる、居るによろしきところなれど、再生祭の後こゝに歸らんことは、今より姫の樂むところなり。姫はかしこの景色を物語りぬ。
今天一坊の家來也けらいなりとて正四位上中將の官位くわんゐにて山内伊賀亮と名乘は不屆なりと叱り付れば山内から/\と打笑うちわらひ越前守殿には承知なき故疑ひ有も道理もつともなり此伊賀亮の身分に正四位上中將のそなはりある次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
悉皆こと/″\く討亡ばして源氏一統の御代となし御自分は鎌倉かまくらながら日本草創さうさう武家の天下として武將の元祖とあふがれ給ふ事是頼朝公は惣領の甚六なれども自然しぜんと大徳のそなはられし事斯の如くなり又其御舍弟の兩人は現在其功を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)