トップ
>
偶時
>
たま
ふりがな文庫
“
偶時
(
たま
)” の例文
また
偶時
(
たま
)
には、うツかり足を踏滑らして、川へ
陥
(
はま
)
り田へ
轉
(
ころ
)
げ、
濡鼠
(
ぬれねずみ
)
のやうになツて歸ツた事もあツたが、中々其樣な事に
懲
(
こり
)
はしない。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「
何故
(
なぜ
)
?………
俺
(
おれ
)
だツて
其樣
(
そん
)
なに
非人情
(
ひにんじやう
)
に出來てゐる人間ぢやないぞ。
偶時
(
たま
)
には
妻
(
さい
)
の機嫌を取ツて置く必要もある位のことは知ツてゐる。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
螢も急に
少
(
すくな
)
くなツて、
偶時
(
たま
)
に飛んで來る
其
(
それ
)
も、何か光が
薄
(
うす
)
くなツたやうに思はれる。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「そりや然うだとも!………世の苦勞があるから、
偶時
(
たま
)
にア亡くなツた人のことも思はないじやないけども
正直
(
しやうじき
)
家作
(
かさく
)
でも少しあツたら、此うしてゐた方が幾ら氣
樂
(
らく
)
だか知れやしない。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「そりや
偶時
(
たま
)
には
然
(
さ
)
う思はんでも無いな。
併
(
しか
)
しお前は俺には
用
(
よう
)
のある人間だ。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
偶時
(
たま
)
にはまた少し變ツた物や變ツた出來事にも
打突
(
ぶツ
)
からぬでは無い。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
偶
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“偶”で始まる語句
偶
偶々
偶然
偶〻
偶像
偶人
偶合
偶中
偶座
偶数