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値遇
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ちぐう
ふりがな文庫
“
値遇
(
ちぐう
)” の例文
たまにそういう人で犬死にならないのは、
値遇
(
ちぐう
)
を得た君臣の間に黙契があって、お許しはなくてもお許しがあったのと変らぬのである。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その年の秋、
悟浄
(
ごじょう
)
は、はたして、
大唐
(
だいとう
)
の
玄奘法師
(
げんじょうほうし
)
に
値遇
(
ちぐう
)
し奉り、その力で、水から出て人間となりかわることができた。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
件
(
くだん
)
のアントニウス尊者は紀州の
徳本
(
とくほん
)
上人同様、不文の農家の出身で苦行専念でやり当てた異常の人物だ。その
値遇
(
ちぐう
)
の縁で出家専修した者極めて多ければ、当時エジプトの人数が僧俗等しといわれた。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
己
(
おれ
)
が自分の
材幹
(
さいかん
)
と
値遇
(
ちぐう
)
とによつて、
吏胥
(
りしよ
)
として
成
(
な
)
し
遂
(
と
)
げられるだけの事を成し遂げた上で、身を引いた
天保
(
てんぱう
)
元年は泰平であつた。民の
休戚
(
きうせき
)
が
米作
(
べいさく
)
の
豊凶
(
ほうきよう
)
に
繋
(
かゝ
)
つてゐる国では、豊年は泰平である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
併
(
しか
)
し抽象的にかう云ふ事を考へてゐるうちは、冷かな義務の感じのみであるが、一人一人具体的に自分の
値遇
(
ちぐう
)
の
跡
(
あと
)
を尋ねて見ると、矢張身近い親戚のやうに、自分に
Neigung
(
ナイグング
)
からの苦痛
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“値遇”の意味
《名詞》
めぐりあうこと。出会い。
親交。
(出典:Wiktionary)
値
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
遇
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
“値”で始まる語句
値
値打
値段
値切
値踏
値売
値下
値安
値段札
値嘉島