“俟(まつ)” の例文
医(い)をまねきて薬(くすり)など与(あた)へしがそのしるしもなく、両親(ふたおや)はさら也、あたりよりはせよりしものどもゝ娘の側(そば)に在(あり)てなみださしぐみつゝ手(て)を束(つかね)て死(し)を俟(まつ)のみ也。
吾が同郡(どうぐん)岡(をか)の町(まち)の旧家(きうか)村山藤左ヱ門は余(よ)が壻(むこ)の兄なり。此家に先代より秘蔵(ひさう)する亀の化石(くわせき)あり、伝(つたへ)ていふ、近(ちか)き山間(さんかん)の土中より掘得(ほりえし)といふ、実(じつ)に化石の奇品(きひん)なり、茲(こゝ)に図(づ)を挙(あげ)て弄石家(ろうせきか)の鑒(かん)を俟(まつ)。
さきにすゝむ大鮏、もし物にさはりて横(よこ)に倒(たふ)るゝ時は、あとにしたがひたる鮏もおなじくたふれてふたゝびおきず、人の捕(とらふ)るを俟(まつ)がごとし。はからずして手も濡(ぬら)さず二三頭(とう)のさけをうる事あり。
吾が同郡(どうぐん)岡(をか)の町(まち)の旧家(きうか)村山藤左ヱ門は余(よ)が壻(むこ)の兄なり。此家に先代より秘蔵(ひさう)する亀の化石(くわせき)あり、伝(つたへ)ていふ、近(ちか)き山間(さんかん)の土中より掘得(ほりえし)といふ、実(じつ)に化石の奇品(きひん)なり、茲(こゝ)に図(づ)を挙(あげ)て弄石家(ろうせきか)の鑒(かん)を俟(まつ)。