何斛なんごく)” の例文
おそろし山蛭やまびる神代かみよいにしへから此処こゝたむろをしてひとるのをちつけて、ながひさしいあひだくらゐ何斛なんごくかのふと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この恐しい山蛭やまびる神代かみよいにしえからここにたむろをしていて、人の来るのを待ちつけて、永い久しい間にどのくらい何斛なんごくかの血を吸うと、そこでこの虫ののぞみかな
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)