かたみ)” の例文
鳩そのともかたへに飛びくだるとき、かれもこれも𢌞めぐりつゝさゝやきつゝ、かたみに愛をあらはすごとく 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
地上の男子よく聞き給へ——何事ぞかたみつるぎぎ給ふは——
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)
くさぐさの事を思ひて尽きざるにこよひ吾等はかたみひつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
足の指かたみに触るる夜のさむさ現身うつしみ我と思へばられね
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眼も眩みてか、人皆はかたみみあふ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
かたみに人の血を流し
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
汝彼と彼の恩惠めぐみとを望み待て、彼あるによりて多くの民改まり、貧富かたみに地をへむ 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)