“二親”の読み方と例文
読み方割合
ふたおや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の日の明けたる時、家の鶏ばたきして、糠屋ぬかやすみ見ろじゃ、けけろとく。はてつねに変りたる鶏の啼きようかなと二親ふたおやは思いたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
縦令たとい二親ふたおやは寛仮するにしても、女伴じょはんあなどりを受けるに堪えないと云うのである。そこで李はかねて交っていた道士趙錬師ちょうれんし請待しょうだいして、玄機の身の上を託した。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かくて一日ごとに我が受くるところの恩澤は加はりゆくなり。姫。否、さる筋の事をいふにはあらず。わが二親ふたおやのおん身を遇し給ふさまをば、此幾日の間に我く知れり。