中間あいだ)” の例文
玉子焼鍋へ油を敷いておいて今の物を少しずつ中間あいだを離して入れます。あんまり密着くっつけて入れると膨らむ時中でたがいに着いてしまいます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
つまり、甚右衛門と親分との中間あいだに立って鎖の役を勤めようという、これは昼日中でさえ相当の難事なのに、かてて加えてこのくらさ、この吹降り。
そのうち側の椅子を引き寄せになって、やはりその、二つの帷幕とばり中間あいだの所へお掛けになりました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
御承知ごしょうちとおり、わたくし仕事しごと大体だいたいうえ神界しんかいした人間界にんげんかいとの中間あいだちて御取次おとりつぎをいたすのでございますが、これでも相当そうとう気骨きぼねれまして、うっかりしてればどんな間違まちがいをするかれません。