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不似合
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ふにあい
ふりがな文庫
“
不似合
(
ふにあい
)” の例文
しかるにそれはわれわれによって
不似合
(
ふにあい
)
の性急さと不注意とをもっておこなわれている。われわれの目的は単に大きな農場と大きな収穫とをもつことだからである。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
凡
(
およ
)
そこの種の人は
遁世
(
とんせい
)
出家
(
しゅっけ
)
して死者の
菩提
(
ぼだい
)
を
弔
(
とむら
)
うの例もあれども、今の世間の風潮にて
出家
(
しゅっけ
)
落飾
(
らくしょく
)
も
不似合
(
ふにあい
)
とならば、ただその身を社会の
暗処
(
あんしょ
)
に
隠
(
かく
)
してその生活を
質素
(
しっそ
)
にし
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
... 卒業した文学士の夫人としては少しどうも
不似合
(
ふにあい
)
な処があるからね」伯母
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
少し汗ばんでほてりを持ったお小夜の顔には、この
煤
(
すす
)
けた家に
不似合
(
ふにあい
)
なような、
活
(
い
)
き
活
(
い
)
きとした光をつつんでいる。祖母もつくづくと孫の横顔を見て、この娘は、きっと仕合せがえいだろうと考えた。
新万葉物語
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それはこの容貌の醜い若者にも、
私
(
ひそ
)
かに彼が愛している部落の娘がいたからであった。そうしてその娘に彼のような野人が恋をすると云う事は、彼自身にも何となく
不似合
(
ふにあい
)
の感じがしたからであった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
智者の所業にははなはだもって
不似合
(
ふにあい
)
なり。いわゆる智者にして愚を働くものというべし。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
...
遣
(
や
)
る。これなら八十位な婆さんにかけられて若い女には
不似合
(
ふにあい
)
だろうな。若い女にも用いられると少し不都合だが大丈夫かな」番頭「お若いお
方
(
かた
)
にはとても向きません」書生「それで安心した」と品物を
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
先
(
ま
)
ず当時に
於
(
おい
)
てはその身分に
不似合
(
ふにあい
)
な有志者である。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
似
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“不”で始まる語句
不可
不思議
不憫
不図
不味
不審
不埒
不幸
不愍
不相変