“一曳”の読み方と例文
読み方割合
ひとひき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯(たゞ)急(いそ)ぎに急(いそ)がれて、こゝに心(こゝろ)なき主從(しうじう)よりも、御機嫌(ごきげん)ようと門(かど)に立(た)つて、一曳(ひとひき)ひけば降(ふ)る雪(ゆき)に、母衣(ほろ)の形(かたち)も早(は)や隱(かく)れて、殷々(いん/\)として沈(しづ)み行(ゆ)く客(きやく)を見送(みおく)る宿(やど)のものが、却(かへ)つて心細(こゝろぼそ)い限(かぎ)りであつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)