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一挙
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いっきょ
ふりがな文庫
“
一挙
(
いっきょ
)” の例文
水の中にある船体は、
汐路
(
しおじ
)
に乗って岸へ曳かれているらしいが、
泥堆
(
でいたい
)
にでも乗りあげたら、
一挙
(
いっきょ
)
にバラバラになり、誰も彼れもみな海に投げだされてしまう。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「あの金博士の
意地悪
(
いじわる
)
め。僕は、英艦隊を
一挙
(
いっきょ
)
にして
撃沈
(
げきちん
)
したいため、うまうまと博士の見え
透
(
す
)
いた
悪戯
(
いたずら
)
に乗せられてしまったんだ。ちくしょう、ひどいことをしやがる」
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これを要するに
維新
(
いしん
)
の際、
脱走
(
だっそう
)
の
一挙
(
いっきょ
)
に
失敗
(
しっぱい
)
したるは、氏が政治上の死にして、たといその肉体の身は死せざるも
最早
(
もはや
)
政治上に
再生
(
さいせい
)
すべからざるものと観念して
唯
(
ただ
)
一身を
慎
(
つつし
)
み
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これぞ我大日本国の
開闢
(
かいびゃく
)
以来
(
いらい
)
、自国人の手を以て自国の
軍艦
(
ぐんかん
)
を
運転
(
うんてん
)
し遠く外国に
渡
(
わた
)
りたる
濫觴
(
らんしょう
)
にして、この
一挙
(
いっきょ
)
以て我国の
名声
(
めいせい
)
を海外諸国に鳴らし、
自
(
おのず
)
から
九鼎
(
きゅうてい
)
大呂
(
たいりょ
)
の
重
(
おもき
)
を成したるは
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
と、くだ槍の先も突き折れよと、
一挙
(
いっきょ
)
に
圧
(
お
)
して行く。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「
一挙
(
いっきょ
)
に」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“一挙”の意味
《名詞》
一 挙(いっきょ)
一つの動作。
短時間に多くのことをまとめて行うさま。副詞的にも用いられる。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
挙
常用漢字
小4
部首:⼿
10画
“一挙”で始まる語句
一挙一動
一挙両得
一挙両決