“汐路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおじ80.0%
しほぢ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八重やえ汐路しおじという言葉は、歌や物語にこそしばしば用いられるが、それが如何いかなる力をもつかを考えてみた人は、名もなき海上の猛者もさばかりであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
水の中にある船体は、汐路しおじに乗って岸へ曳かれているらしいが、泥堆でいたいにでも乗りあげたら、一挙いっきょにバラバラになり、誰も彼れもみな海に投げだされてしまう。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
去年こぞ九重こゝのへの雲に見し秋の月を、八重やへ汐路しほぢ打眺うちながめつ、覺束なくも明かし暮らせし壽永二年。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)