“汐入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおいり71.4%
しおい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉脇の持地もちじじゃありますが、この松原は、野開のびらきにいたしてござる。中には汐入しおいりの、ちょっと大きな池もあります。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
他生流転たしょうるてんの響きに変りますね、汐入しおいりの浜では、歴劫不思議りゃくごうふしぎが聞え、たえうらでは南無妙法蓮華経が響きます、そのつもりで波の音を聞きわけてごらんなさい……こういわれましたから
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その時は深川の油堀というところにいたが、庭に汐入しおいりの池があって、夏は毎日毎日池にばかり入っていた。
枝川や、汐入しおいりの池の鮒は、秋の末の出水でみづと共に、どん/″\大川の深みに下ツて仕舞ふです。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)