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汐路
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しおじ
ふりがな文庫
“
汐路
(
しおじ
)” の例文
八重
(
やえ
)
の
汐路
(
しおじ
)
という言葉は、歌や物語にこそしばしば用いられるが、それが
如何
(
いか
)
なる力をもつかを考えてみた人は、名もなき海上の
猛者
(
もさ
)
ばかりであった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
水の中にある船体は、
汐路
(
しおじ
)
に乗って岸へ曳かれているらしいが、
泥堆
(
でいたい
)
にでも乗りあげたら、
一挙
(
いっきょ
)
にバラバラになり、誰も彼れもみな海に投げだされてしまう。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
汐路
(
しおじ
)
さまこそ口はばったいことをおっしゃりますな! 江戸錦はわたしのひいき相撲にござりますゆえ、めったなことを申しますると、晩にお
灸
(
きゅう
)
をすえてしんぜましょうぞ」
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
夜はほのぼのと、
八重
(
やえ
)
の
汐路
(
しおじ
)
に明けはなれてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八重
(
やえ
)
の
汐路
(
しおじ
)
の一筋であったことは、
支那
(
シナ
)
の
文籍
(
ぶんせき
)
の問題でないだけに心を
留
(
と
)
める者が少なく、こちらはまた南海は
何処
(
どこ
)
の
渚
(
なぎさ
)
にも、あの美しい宝貝がころころと
転
(
ころ
)
がっているもののように
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
汐
漢検準1級
部首:⽔
6画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“汐”で始まる語句
汐
汐留
汐時
汐風
汐干
汐干狩
汐汲
汐入
汐鳴
汐水