“汐鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおな75.0%
しほなり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの汐鳴しおなりを耳にうかべると、おりんもいつでも、行って見とうございます。それにしても、相良様さがらさまは、どうなすったでございましょうね」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠雷のような汐鳴しおなりの音と、窓を打つ瀟々しょうしょうたる雨の音に、私がぼんやり目を覚ましたのは十時頃だったろうか、コロロホルムの酢のような匂いが、まだ部屋中に流れているようで
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
風出でて山鳴やまなりふかき日の暮は遥かに恋し海の汐鳴しほなり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)