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一吸
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ひとすい
ふりがな文庫
“
一吸
(
ひとすい
)” の例文
と腹這になれば、花里は煙草をつけて
煙管
(
きせる
)
を我手で持ったまゝ
一吸
(
ひとすい
)
すわした跡を、その儘自身ですい、
嫣然
(
にっこり
)
いたし
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
物を案ずる
様
(
さま
)
にて部屋の内をあちこち歩き、何かそこらの物を手に取りては置き、また外の物を手に取りては置き、紙巻を一本取りて火を付け、
一吸
(
ひとすい
)
吸い、
忽
(
たちま
)
ちそれを投げ捨て
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
咳
(
しわぶき
)
さえ高うはせず、そのニコチンの害を説いて、
一吸
(
ひとすい
)
の巻莨から生ずる多量の沈澱物をもって混濁した、恐るべき液体をアセチリンの
蒼光
(
あおびかり
)
に
翳
(
かざ
)
して、
屹
(
き
)
と試験管を示す時のごときは
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
石田は葉巻に火を附けて、さも愉快げに、
一吸
(
ひとすい
)
吸って、例の手習机に向った。北向の表庭は、
百日紅
(
さるすべり
)
の
疎
(
まばら
)
な葉越に、日が一ぱいにさして、夾竹桃にはもうところどころ花が咲いている。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そこでまた
清々
(
すがすが
)
しく
一吸
(
ひとすい
)
して、山の
端
(
は
)
の煙を吐くこと、
遠見
(
とおみ
)
の
鉄拐
(
てっかい
)
の如く
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
吸
常用漢字
小6
部首:⼝
6画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥