“蒼光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおび33.3%
あおびか33.3%
あおびかり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の上に長くなっている父親は、いつか学校で見たはりつけされるキリストみたいなひげ面で、眼ばかり異様に蒼光あおびからせていた。富次はぎょろりと動いたその眼にあわてて視線を壁に移した。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
例のあたかも硫黄いおうのような、蒼光あおびかる焔をたき出したが、さらに一段声を落とすと、膝まで進めていい出した。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しわぶきさえ高うはせず、そのニコチンの害を説いて、一吸ひとすいの巻莨から生ずる多量の沈澱物をもって混濁した、恐るべき液体をアセチリンの蒼光あおびかりかざして、と試験管を示す時のごときは
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)