蒼光あおび)” の例文
床の上に長くなっている父親は、いつか学校で見たはりつけされるキリストみたいなひげ面で、眼ばかり異様に蒼光あおびからせていた。富次はぎょろりと動いたその眼にあわてて視線を壁に移した。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)