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一儲
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ひともう
ふりがな文庫
“
一儲
(
ひともう
)” の例文
「君の
品
(
もの
)
なんぞ出さなくったって
好
(
い
)
い。何しろ、
樺太
(
からふと
)
で、蟹の缶詰で
一儲
(
ひともう
)
けしようと思ったのだが——蟹はあるが、缶の方がうまくいかなかったんだ。」
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「今、話していたろう、河から金時計が湧くっていう話。……あれはネ李鴻章が、この夏、密輸入をして
一儲
(
ひともう
)
けしようとして
失策
(
しくじ
)
ったしろものなんだよ」
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただこの景色を一
幅
(
ぷく
)
の
画
(
え
)
として
観
(
み
)
、一
巻
(
かん
)
の詩として読むからである。
画
(
が
)
であり詩である以上は
地面
(
じめん
)
を貰って、開拓する気にもならねば、鉄道をかけて
一儲
(
ひともう
)
けする
了見
(
りょうけん
)
も起らぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
東京の寺や墓地でも
引張
(
ひっぱ
)
って来て少しは電鉄沿線の景気をつけると共に、買った敷地を売りつけて
一儲
(
ひともう
)
けする、此は京王の考としてさもありそうな話である。田舎はもとより金が無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
だが、世間にはまた働く貴族といふ者があるにはある。五ヶ国語を話してトーマス・クックの案内人を勤める
伊太利
(
イタリー
)
男爵もあれば
刺繍
(
ししゅう
)
とピアノを教へる嫁入学校を
拵
(
こしら
)
へて
一儲
(
ひともう
)
けする
波蘭
(
ポーランド
)
伯爵もある。
雪
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
「も
一儲
(
ひともう
)
けするのなら、抱月さんと別れて見せることだ。人気が
湧
(
わ
)
けば金もはいる」
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
儲
漢検準1級
部首:⼈
18画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥