“七時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しちじ40.0%
むつはん20.0%
なゝつさがり20.0%
むつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……雨風あめかぜ猶豫ためらつて、いざと間際まぎはにも、卑怯ひけふに、さて發程たたうか、めようかで、七時しちじ急行きふかう時期じきごし、九時くじにもふか、ふまいか。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
然しこの体ではとても歩く旅はむずかしいので、回船問屋へ行ってくと、幸い明日の朝七時むつはんに長崎向けの船が江戸橋から出ると分った。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
其の翌日あくるひ七時なゝつさがりであったがね、吉浜にいる知合しりえいを尋ねてまたけえって来るから、荷物は預けて置くが、初めて来たのだからと云って、勘定をして二人が出て行ったサ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
天保十一年十二月十七日朝の七時むつさがり、長崎船の八幡丸は、この奇妙な死体の横たわっている岸を離れて、貝の音も勇ましく、すばらしいぎの海へと船出して行った。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)