“ゑんろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠路50.0%
円顱50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いとなみ候へども彼地は至て邊鄙へんぴなれば家業もひまなり夫故それゆゑ此度同所を引拂ひきはらひ少々御内談ないだんも致度事これありて伯父上をぢうへ御許おんもと態々わざ/\遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
分娩後ぶんべんごいまだ三十日とは過ぎざりし程なりければ、遠路ゑんろの旅行危険なりと医師はせつに忠告したり。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
たくはへたりとは若いにはめづらしき人なりと感ぜしかば吾助に向ひ遠路ゑんろのところ態々わざ/\御尋ね有て御身の落着おちつき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
通行なすは大間々おほまゝなる我が師父大病のおもむき國元へ飛脚到來せしゆゑ丸龜まるがめより急いで上州大間々まで參りし處に何と云ても二百里ちかくの道程みちのりゆゑ死目の間に合ず遙々はる/″\遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三個の青年、草庵に渋茶をせんじて炉を囲む、一人は円顱ゑんろに道服を着たり、一人は黒紋付の上に袈裟けさを掛けたり、三人対座して清談久し。やがて其歌ふを聞けば曰く
凡神的唯心的傾向に就て (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
御墓の前に平伏ひれふして円顱ゑんろを地に埋め、声も得立てずむせび入りぬ。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)