“えんろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠路50.0%
円顱25.0%
圓顱12.5%
燕路12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日残暑の夕陽せきよう烈しきに山谷の遠路えんろをいとはずしてわが母上も席につらなり給ひぬ。母は既に父いませし頃よりわが身の八重といふれそめける事を知り玉ひき。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
白衣びゃくえ円顱えんろのふたりのために、僧正は、法名をつけてくれた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老僧はと水の上を見ると白い水煙の彼方にやつぱり圓顱えんろの姿が小さく見えてゐたが、そのうち舟の影と共に霧の中に消えてしまつた。竹生島も、もうずつと西北の水の向ふに影が薄れてしまつた。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
皮肉屋でとおったムッツリとした燕路えんろも、ムジナと呼ばれた音曲のつばめも、いろいろの立派な師匠たちが、楽屋で会うと声をかけて励ましてくれた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)