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ゐやま
儛を列ねて
賊を
攘ひ、歌を聞きて仇を伏しき。すなはち夢に
覺りて神祇を
敬ひたまひき、
所以に賢后と
稱す
一〇。烟を望みて黎元を撫でたまひき、今に聖帝と傳ふ
一一。
又国に
僧尼無し、是に於いて汝が父
多須那、
橘豊日天皇(用明天皇)の為に
出家し、仏法を
恭み
敬ひたり、又汝が
姨島女初めて出家して、諸尼の
導者として、
釈教を
修行ふ。
兵を河の
邊に隱し、またその山の上に、
絁垣一を張り、
帷幕二を立てて、詐りて、
舍人を王になして、
露に
呉床にませて、
百官、
敬ひかよふ状、既に王子のいまし所の如くして
二〇一宿を
供養して
二一罪を
贖ひたてまつらんと、
二二礼ひて奥の方に迎へ、こころよく食をもすすめて
饗しけり。