“わりご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
割籠71.4%
破子14.3%
割子7.1%
破籠3.6%
食籠3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花の蜃気楼しんきろうだ、海市かいしである……雲井桜と、その霞をたたえて、人待石に、せんを敷き、割籠わりごを開いて、町から、特に見物が出るくらい。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
元久二年七月廿八日みちより和哥所わかどころまゐる、家隆朝臣かりうあそん唐櫃二合からひつふたつ取寄とりよせらる、○破子わりごうり土器かはらけ酒等さけとうあり
割子わりご弁当に重詰め、客振舞ぶるまい酒肴さけさかなは旅に来ている寛斎のぜんにまでついた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「何ぢや。」利仁は、郎等たちの持つて来た篠枝ささえ破籠わりごを、五位にも勧めながら、鷹揚おうやうに問ひかけた。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と、いきなり卓子テエブルの上の風呂敷包みを解くと、中が古風にも竹の子弁当。……御存じはございますまい、三組みつぐみ食籠わりごで、畳むと入子いれこかさなるやつでね。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)