破子わりご)” の例文
妹に乳をふくませ乍ら破子わりごの弁当箱の底をはしで突つついてゐた母が、今度は私の色の黒いことを出し抜けに言つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
元久二年七月廿八日みちより和哥所わかどころまゐる、家隆朝臣かりうあそん唐櫃二合からひつふたつ取寄とりよせらる、○破子わりごうり土器かはらけ酒等さけとうあり
そうした若い女たちは新春の喜びに満ち足らったふうであった。北の御殿からいろいろときれいな体裁に作られた菓子の髭籠ひげかごと、料理の破子わりご詰めなどがここへ贈られて来た。
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)
元久二年七月廿八日みちより和哥所わかどころまゐる、家隆朝臣かりうあそん唐櫃二合からひつふたつ取寄とりよせらる、○破子わりごうり土器かはらけ酒等さけとうあり