“わざおぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俳優44.4%
優人22.2%
優伎22.2%
演戯11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝居にて贔屓ひいき俳優わざおぎみるここちしてうちまもりたるに、胸にそうびの自然花をこずえのままに着けたるほかに、飾りというべきもの一つもあらぬ水色ぎぬの裳裾もすそ
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
明の陶宗儀の『輟耕録てっこうろく』二三に、優人わざおぎ杜生の話に、韶州しょうしゅうで相公てふ者と心やすくなり、その室に至って柱上に一小猴を鎖でつなげるを見るに狡猾こうかつらしい。
……さて時に承わるが太夫、貴女あなたはそれだけの御身分、それだけの芸の力で、人が雨乞をせよ、と言わば、すぐに優伎わざおぎの舞台に出て、小町も静も勤めるのかな。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何と御坊ごぼう。——資治卿が胴袖どてら三尺さんじゃくもしめぬものを、大島守なりで、馬につて、資治卿の駕籠かごと、演戯わざおぎがかりで向合むかいあつて、どんなものだ、とニタリとした事がある。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)