“やくしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俳優82.4%
役者13.7%
役人2.0%
薬叉2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何処どこにも白粉の影は見えず、下宿屋の二階から放出ほうりだした書生らしいが、京阪地かみがたにも東京にも人の知った、巽辰吉たつみたつきちと云う名題なだい俳優やくしゃ
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「勿論オペラ役者やくしゃにでもなっていれば、カルウソオぐらいには行っていたんだ。しかし今からじゃどうにもならない。」
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
近頃、お能の方は旭影あさひかげ、輝くいきおいなさけなや残念なこの狂言は、役人やくしゃも白日の星でござって、やがて日も入り暗夜やみよの始末。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多門天王が従鬼十四人をひきいて(あるいは王卒と十二薬叉やくしゃとをひきいて)現われる。二人は大桃を、二人は大柘榴おおざくろを、二人は藕実はすのみを、二人は大※子たいふしを、二人は大扆たいいをささげている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)