“優人”の読み方と例文
読み方割合
わざおぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪路は、このろうたける、しとやかな優人わざおぎと、世情にうとく、色黒な小柄な貴人とを思い比べて見ることさえ、苦しく、やるせなく、心恥かしかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
明の陶宗儀の『輟耕録てっこうろく』二三に、優人わざおぎ杜生の話に、韶州しょうしゅうで相公てふ者と心やすくなり、その室に至って柱上に一小猴を鎖でつなげるを見るに狡猾こうかつらしい。
親しく語り交わすことが出来た三斎息女浪路なみじは、翌日大奥に戻ったが、かの優人わざおぎのいかなる美女よりも美しくあでやかなおもかげが、たえず目の前に彷彿ほうふつするにつれ、今更のように
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)