“ろぎん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
路銀72.2%
路金16.7%
旅金5.6%
旅銀5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流して打歡うちよろこび是迄種々いろ/\と厚く御世話にあづかりし上只今の其御言葉ことば此御おんいのちかへてもはうがたし實は御さつしの通りわづか路銀ろぎんつかつくし此程はくしかんざしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
東京へ帰るにしても五人の頭へ四人分の路金ろぎんしかない。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「この殺伐さつばつの戦国の世に、旅金ろぎんも持たずどうして加賀まで、長の旅路を参られまするかな?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
旅金ろぎんも持たず地理も調べず、とく部落を抜けようとして、硫黄ヶ滝の絶壁の雪を、犯して登りはしたが、登り詰めたほとりに鬼王丸の住む岩石ヶ城のあることを、はたと忘れていたのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
眞「ふうーんじゃない、斯うしてお呉んなさい、わしは遠い処へ身を隠しますから旅銀ろぎんをお呉んなさい、三十両お呉んなさい」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしがお比丘に目配めくばせしたら惠梅比丘尼は林の中へ駈込んで逃げたから、最ういと思い、種々いろ/\云ってすきを見て逃げようと思い、只今上げます、ちっとばかり旅銀ろぎんも有るから差上げますから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)