“りよかく”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅客100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この様を場内の旅客りよかくが珍らしさうに立つて見て居る中に、桃割もヽわれに結つて花車きやしやななよ/\とした身体からだれの二十四五の質素しそな風をした束髪の女の身体からだにもたれるやうにして
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
他国たこく旅人たびゝとなどはおそる/\移歩あしをはこびかへつておつものあり、おつれば雪中にうづむ。る人はこれをわらひ、おちたるものはこれをいかる。かゝる難所なんじよを作りて他国の旅客りよかくわづらはしむる事もとめたる所為しわざにあらず。
どの寺もその外観の荒廃し掛けて黒くすゝびて居るのを仰いで過ぎる方が通りすがりの旅客りよかくの心におもむきが深い様に思はれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)