“よみもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
読物66.7%
讀物33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山田やまだともかず石橋いしばしとも付かずでお茶をにごしてたのです、其頃そのころ世間せけん持囃もてはやされた読物よみものは、はるのやくん書生気質しよせいかたぎ南翠なんすゐくんなんで有つたか、社会小説しやくわいせうせつでした、それから
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いつ頃からの風俗か知らぬが蒲団ふとんから何から何までが赤いずくめで、枕許まくらもとには赤い木兎、赤い達磨を初め赤い翫具おもちゃを列べ、疱瘡ッ子の読物よみものとして紅摺べにずりの絵本までが出板しゅっぱんされた。
だい二には、えら婦人ふじん傳記でんきである。從來じうらい婦人ふじん讀物よみものといへば、ジヤン・ダークでんとか、ナイチンゲールでんとか、さういふものを推薦すゐせんするひとすくなくない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
えら婦人ふじん傳記以外でんきいぐわいに、屡々しば/\婦人ふじん讀物よみものとして推奬すゐしやうされるのは、婦人ふじんいた書物しよもつである。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)