“よひざめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酔醒33.3%
醉覺33.3%
醉醒33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は又接穂つぎほなさに困つた。そして長い事もだしてゐた。吉野はう顔のほてりも忘られて、酔醒よひざめの佗しさが、何がなしの心の要求のぞみと戦つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
然し眼前の智恵子は、渠の目には余りに清く余りに美しく、そして、信吾の所謂近代的女性モダーンウーマンで無いことを知つた丈に其不安の興奮が強かつた。自制のこころ酔醒よひざめの佗しさをかき乱した。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「冗談ぢやない、あつしは又親分が器用なうらなひをするのかと思ひましたよ、——兎も角、あの達者な武家上りの主人が、醉覺よひざめの水を呑みに、夜遊びの歸り井戸を覗いて、落つこつて死んだらしいんで」
つたふ……孫右衞門まごゑもんづけた小父をぢさんが、獨酌どくしやく醉醒よひざめに、がねたをくびあげてさむさかな、と來山張らいざんばり屏風越びやうぶごしに、魂消たまげくびしてのぞいたとく。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)