“よじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余燼68.5%
余人21.9%
餘燼5.5%
餘人4.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山は焼け、渓水たにみず死屍ししで埋もれ、悽愴な余燼よじんのなかに、関羽、張飛は軍をおさめて、意気揚々、ゆうべの戦果を見まわっていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余人よじんならばともかくも、日頃から兄の悪友と睨んでいる半九郎の仲裁を、源三郎は素直に承知する筈はなかった。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
明るい餘燼よじんを見つめながら、私は前に見たやうな氣のするライン河の岸のハイデルベルクの城の繪に似た景色を想つてゐると、そこへフェアファックス夫人が這入つて來た。
モン長 わしはもとより、したしいれにもさぐらせたれども、せがれめは、たゞもうそのむねうちに、何事なにごとをもかくして、いっかな餘人よじんにはらせぬゆゑ