“よこづけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横付50.0%
横着50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玄關へ横付よこづけにせられ西湖せいこの間にて將軍に御對顏たいがんあらばお沓はお用ひなしゆゑに宮樣と宰相とは主從しゆじうの如くなれど今少し官位の相違さうゐあらんかと答へらる越前守是をきかれ然らば天一坊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明日あす食われるか明後日あさって食われるかあるいはまた十年ののちに食われるか鬼よりほかに知るものはない。この門に横付よこづけにつく舟の中に坐している罪人の途中の心はどんなであったろう。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
横着よこづけになし平石次右衞門池田大助下座敷げざしき平伏へいふくす時に越前守にはつぎ上下にて敷臺迄出迎いでむかへ上段の間へ案内あんないし是にて暫く御休息遊ごきうそくあそばすべし其内には伊豆守參上仕つるべしとて退しりぞかるみすの前には常樂院赤川大膳藤井左京諏訪右門すはうもん各々威儀ゐぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ホテルの玄関に、横着よこづけになった一台の自動車があった。それは昔の恋人の危急におどろいて、瀕死ひんしの床を見舞うべくけ付けて来た直也だった。熱帯地にける二年の奮闘は、彼の容貌ようぼうをも変えていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)