“まぶか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眉深42.1%
目深37.2%
眼深14.9%
真深3.3%
面深1.7%
眞深0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いうていにニコッと眉深まぶかにかぶったのは、この廃邸の下屋敷に、行状の直るまではと、押込めにあっていた徳川万太郎でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤革の靴を穿き、あまつさえ、リボンでも飾ったさまに赤木綿のおおいを掛け、赤いきれで、みしと包んだヘルメット帽を目深まぶかに被った。……
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
靴とその傍に落ちていた棍棒を拾い上げて靴のひもでくくり、なおそれをしっかりと手拭てぬぐいでもって身体からだに結わえつけ、とくに鳥打帽を眼深まぶかに冠り
駕籠のあおりをポカリと揚げて中から出た侍は、山岡頭巾を真深まぶかかぶり、どっしりした無紋の羽織を着、仙台平せんだいひらの袴を穿き、四分一拵えの小長い大小を差し
四尺四方もある大きな早桶はやおけかついで、跡から龕灯がんどうを照しました武士さむらいが一人附きまして、頭巾面深まぶかにして眼ばかり出して、様子は分りませんがごた/\這入って来ました。
雨のふり觀のかそけくて眞深まぶかなりからかさもみのしだり緒の笠
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)