“ほんやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飜訳48.4%
翻訳38.7%
飜譯4.8%
反訳3.2%
本厄1.6%
本役1.6%
飜躍1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又根気のあらん限り著書飜訳ほんやくの事をつとめて、万が一にもこのたみを文明に導くの僥倖ぎょうこうもあらんかと、便り少なくも独り身構えした事である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
良平りょうへいはある雑誌社に校正の朱筆しゅふでを握っている。しかしそれは本意ではない。彼は少しの暇さえあれば、翻訳ほんやくのマルクスを耽読たんどくしている。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これを飜譯ほんやくすると、給金は安いけれど、他へ行つては使ひ手もないので、我慢して此家こゝに居る——といふことになるのでせう。
通訳がそれを仏蘭西語に反訳ほんやくするとなると、きまつたやうに椅子にもたれていびきをかく事にしてゐる。
前厄まえやく本厄ほんやく後厄あとやくと三年網を張って待っていれば何か病気が引っかかるよ。チブスになってやるぞ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とガサガサと庭木が揺れ、現われたのは先刻さっきの少年、「これからが俺の本役ほんやくさ」とまたもや窓へ近よったが、手を延ばすと窓を開け、そこから一つの風船を、家内やないへ飛ばせたものである。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
生長し、生殖し、受胎し、産卵し、展望し、喧騒し、群立し、思考し、歓喜し、驚異し、飛揚し、飜躍ほんやくし、——島そのものから、ああ、島そのものからすばらしい創世紀にあるのだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)