“ぶきみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無気味50.6%
不気味31.8%
不氣味14.1%
無鬼魅3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
センチ速射砲の無気味ぶきみなる砲口を桟敷の中央に向けたと思うと、来賓席の二段目を目がけて、たちまち打ち出す薔薇やアネモネの炸裂弾。
死以上の不気味ぶきみな恐怖のうちに、間もなく首にされてしまったので、かげかげ二人法師ふたりほうしのからくりは、まだ相手方へ洩れはしなかった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
院長ゐんちやう不覺そゞろあはれにも、また不氣味ぶきみにもかんじて、猶太人ジウあといて、其禿頭そのはげあたまだの、あしくるぶしなどをみまはしながら、別室べつしつまでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その嬉しそうな容子ようすと云ったら、母はむっつり屋で滅多に笑顔を見せるような事が無いので、かえって無鬼魅ぶきみに思えたくらいでした。で、私はますます怪しんで母を停めようとする。母は往こうとする。
母の変死 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)