“ふつご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仏語66.7%
佛語33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相見れば一人いちにんはわが身かつて外国語学校支那語科にありし頃見知りたりし仏語ふつご科の滝村立太郎たきむらりゅうたろう君、また他の一人は一橋ひとつばしの中学校にてわれよりは二年ほど上級なりし松本烝治まつもとじょうじ君なり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
学士が驚いた——客は京の某大学の仏語ふつごの教授で、さかき三吉と云う学者なのだが、無心の小児に向っては、盗賊もあやすと言う……教授でも学者でも同じ事で、これには莞爾々々にこにことして、はい、今日は
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我輩わがはいかつてトルコにあそんだとき、その宮廷きうてい常用語ぜうようご自國語じこくごでなくして佛語ふつごであつたのをておどろいた。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
わたしねこ何處どこるでせう?』それは佛語ふつご教科書けうくわしよの一ばんはじめの文章ぶんしようでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
宮中きうちう官吏くわんりたがひ佛語ふつごはなしてゐるのをてトルコの滅亡めつばうとほからずと直感ちよくかんしたのである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)