“ふきわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹渡33.3%
吹綿33.3%
袘綿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身動みうごきもせずじつとして兩足をくんすわつてると、その吹渡ふきわた生温なまぬくいかぜと、半分こげた芭蕉の實や眞黄色まつきいろじゆくした柑橙だい/\かほりにあてられて、とけゆくばかりになつてたのである。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
女もしばらくは言い出づる辞もなく、ただつらそうに首をばれて、自分のひざ吹綿ふきわたいじっていたが
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
すこぶる上気のぼせ性のくせにまたすこぶる冷え性で盛夏せいかといえどもかつて肌にあせを知らず足は氷のようにつめたく四季を通じて厚い袘綿ふきわた這入はいった羽二重はぶたえもしくは縮緬ちりめん小袖こそでを寝間着に用いすそ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)