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びょういんふく
彼は
苦しさに
胸の
辺を
掻き
毟り、
病院服も、シャツも、ぴりぴりと
引裂くのであったが、やがてそのまま
気絶して
寐台の
上に
倒れてしまった。
『
何故だと。』と、イワン、デミトリチは
嚇すような
気味で、
院長の
方に
近寄り、
顫う
手に
病院服の
前を
合せながら。
一
言も
言わずに
彼はニキタの
示した
寐台に
移り、ニキタが
立って
待っているので、
直ぐに
着ていた
服をすッぽりと
脱ぎ
棄て、
病院服に
着換えてしまった。