“ひとはこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一函50.0%
一箱50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほかにフィラデルフィアで補給すべきドライ・アイスを一函ひとはこもらって、飛行機に乗りこんだ。目方がだいぶ超過したが、これは向うへ着くまでに軽くなるのだからといったら勘弁してくれた。
白い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
半襟はんえりを十枚ばかり入れたのが一函ひとはこ昆布こんぶ乾物かんぶつ類が一函、小間物こまものが一函、さまざまの乾菓子ひがしを取りまぜて一函といった工合に積み重ねた高い一聯いちれんの重ね箱に、なお、下駄げたや昆布や乾物等をも加えて
と云ふ風にふやして行つた結果、今では何でも六はこか七はこある。其うちの一箱ひとはこを年に一度いちどづゝ石から卸して蜂のために蜜を切り取ると云つてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
白牡丹はくぼたん這入はいつて、景物けいぶつ金時計きんどけいでもらうとおもつたが、なにふものがなかつたので、仕方しかたなしにすゞいた御手玉おてだま一箱ひとはこつて、さうしていく百となく器械きかいあげられる風船ふうせんひとつかんだら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)