一箱ひとはこ)” の例文
と云ふ風にふやして行つた結果、今では何でも六はこか七はこある。其うちの一箱ひとはこを年に一度いちどづゝ石から卸して蜂のために蜜を切り取ると云つてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
白牡丹はくぼたん這入はいつて、景物けいぶつ金時計きんどけいでもらうとおもつたが、なにふものがなかつたので、仕方しかたなしにすゞいた御手玉おてだま一箱ひとはこつて、さうしていく百となく器械きかいあげられる風船ふうせんひとつかんだら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)