“ひとなだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一雪崩50.0%
人崩50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪火あやしびに映る、その大滝の雪は、目の前なる、ズツンと重い、おおきな山の頂から一雪崩ひとなだれに落ちて来るようにも見えました。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
怪火あやしびうつる、大瀧おほだきゆきは、まへなる、ヅツンとおもい、おほきやまいたゞきから一雪崩ひとなだれにちてるやうにもえました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
幕が動く。立見の人中ひとなかから例の「変るよーウ」と叫ぶ声。人崩ひとなだれが狭い出口の方へと押合ううちに幕がすっかり引かれて、シャギリの太鼓が何処どこか分らぬ舞台の奥から鳴り出す。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まくが動く。立見たちみ人中ひとなかから例の「かはるよーウ」とさけぶ声。人崩ひとなだれがせまい出口のはうへと押合おしあうちまくがすつかり引かれて、シヤギリの太鼓たいこ何処どこわからぬ舞台の奥から鳴り出す。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)